西畑人形芝居

 西畑人形芝居は、明治12年頃、当時の西畑村の住人・柳井十蔵と矢野小三郎によって創始された棒使いの人形劇で、明治・大正期には農民が一座を組み、農閑期を利用して中国・九州地方で興行を行い人気を博していました。昭和に入って次第に演じる者もいなくなり、二十年代を最後に見られなくなっていましたが、平成8年、多くの人々の支援を受けながら「西畑人形芝居保存会」が発足。春野町合併40周年記念式典で初公演が行われました。

 片手で首を持ち、片手で人形の差し金を使う西畑人形芝居は、現代棒使い人形劇の源流といわれ、1965年にベルリンのハービック書房が発刊した『世界の人形劇』の中でも紹介されています。